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Wednesday, March 07, 2007

いわゆる慰安婦問題についての草の根的考察。

左右の言論を比較する。

慰安婦決議案 一時しのぎのツケがきた(産経新聞社説)

根拠は韓国の元慰安婦という女性たち16人の話だけだった。強制性を認めたのは、韓国政府の強い要請で河野官房長官、宮沢喜一首相(当時)が政治判断した結果だったという。
「慰安婦」発言—いらぬ誤解を招くまい(朝日新聞社説)
いわゆる従軍慰安婦の募集や移送、管理などを通じて、全体として強制性を認めるべき実態があったことは明らかだろう。
この根拠が不明。ネットウヨクの中で通説とされているのは、現地朝鮮の民間業者に慰安婦業務を委託していて、その朝鮮人の運用に強制性があった、ということだったと思う。だとしたら日本軍や日本政府を非難できるのか。できるかもしれないけれど、日本軍が直接強制徴用したという仮定ほど直接的にはできないだろう。続いて朝日から。
河野談話もそうした認識に立っている。細かな定義や区別にことさらこだわるのは、日本を代表する立場の首相として潔い態度とは言えない。
上記は「細かな定義や区別にことさらこだわっている」かね?広義の戦争責任や個人の尊厳に関する重要な部分だと思うけれど。

僕の大学時代の恩師はどちらかと言えば保守的な人だったが、その先生は「自称慰安婦には日本政府が個人補償すべき」と主張していた。いわく「たとえ盗っ人に追い銭であっても、すでに高齢の彼女らがもし死に絶えてしまったら、ニホンは永遠に彼女らの人格的尊厳を回復する機会を失ってしまう。日韓基本条約にもとづく韓国政府による個人救済は期待できない。彼女らの証言が虚偽ないし誤謬である可能性は低くないが、それが完全にゼロでないかぎり謝罪・賠償するのが敗戦国の戦争責任というものだ」
これはこれで一定の説得力がある。とともに、旧日本軍・日本人の名誉も損なわれるものではない。
引用が不正確だったとき迷惑がかからないように先生の名前はあえて書かないが、現在はとある都内の大学・法科大学院の教授職にある。
その先生の言葉をもうひとつ。
「法学は実学である。現実の利益調整に役立つものであるべきだ」
そこには「正しい歴史認識」に依らない正義がある。

Friday, March 09, 2007 at 01:00 追記:燃料投下。
[慰安婦問題]「核心をそらして議論するな」(読売新聞社説)
「従軍慰安婦」問題 「河野談話」の継承は当然だ(毎日新聞社説)

長期的な視野に立っての国益をまず考えるのが政治家の責務のはずだ。不健全なナショナリズムをあおる行為は厳に慎まなくてはならない。
これ上下朝鮮にも同じこと言えたら立派だと思うけどね。現実はゴネ得みたいよ。
日本と朝鮮の問題になぜアメリカが口を出してくるかというと、
米国議会が「慰安婦」問題にご執心の理由
このへんが参考になる。ある種の陰謀論っぽいうさんくささも感じるが。

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Comments

人情としては、家族からも、実生活からも、祖国からも捨てられたばあさんたちは可哀想だ。
僕の友達にも在日韓国人がいるので、彼らを指差して卑怯者と呼ぶことなんかできない。

でも、国家間の大きな経済システムの中で、そういう憐憫は無効になっちゃうんじゃないだろうか。
16人の不幸な人を救済しようとして1億2千万の日本人の行く末を天秤にかけることはできないんじゃないか。

特に、今、この時に天秤に乗せることはできないんじゃないかと思う。
そのばあさんは可哀想だけど。

…でも、そのばあさんも、他の人たちと同じように黙って自分の人生を受け入れることはできたと思うんだよね。本当はそうやって受け入れていかなくちゃいかないんじゃないかと思うんだよね。
僕たちはそうやって生きていくべきだと思うんだ。

Posted by: blogpetのnomad | Wednesday, March 07, 2007 at 23:00

紀元前の大昔から戦争があるところに必ずあるビジネス・・・。
教師に淫行される女子生徒と比較してどちらがよりひどい体験だとも言えない。
あと、この国の住人のお気楽な気性は、気持ちを逆撫でしやすいから困りますよねえ、と、思う。

Posted by: 赤の9番 | Thursday, March 08, 2007 at 00:49

とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論2」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。

Posted by: a | Tuesday, March 20, 2007 at 09:07

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Tracked on Saturday, March 17, 2007 at 23:50

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