« 萌え外交。 | Main | 仲。 »

Sunday, August 08, 2010

これは戦だよ。

最近、自分の映画やらドラマの好みがわかってきて、その要素のひとつが「中途半端な悪人が出てこない」であることに気づいた。

という前フリで。
TV版SUMMER WARS見た?
細田守監督本人がテレビの尺に合わせてコマ単位で編集したんだってさ。いわばディレクターズカット。

パッと見ただけでも、
1.同時進行している高校野球長野県予選が根こそぎカットされている
2.ナツキ先輩と侘助おじさんの花札対決(ケンジがルールをおぼえる)がカットされている
3.万作と佳主馬の関係が描かれていない
4.ケンジが翔太にいのRX-7で連行されるシーンでFD3S特有の挙動が描写されている部分がカットされている

ということで、キングカズマ誕生の経緯がいまいち曖昧になってたり、夏希が侘助に懐いてるっぷり、陣内家では「外様」のケンジが栄ばあちゃんと勝負できるほど強くなった背景がいまいちはっきりしない。
4は…この動画は実際にRX-7に乗ってる(乗ってた)人じゃないと絶対に描けない!というRX-7特有の、えーと旋回軸がフツウのFR車よりもかなり後ろにある感じと、あとリヤワイパーが止まる位置(角度)とブレード(ゴム部分)の形の必然性。

逆に、夏希が侘助のiPhoneから栄ばあちゃんの死を伝えるシーンはDVDのノーカット版より長く感じた。その少し前からテンポ上げ目で進行したから相対的に長く感じたのかな?

画質がDVDソースのアップコンバート程度だったのと、音声がステレオだったのも惜しい。

万助がNintendo DSi LL持ってるように見えるのは気のせい?

細田守は21世紀の宮崎駿になると思う。

"I think Pixar has the opportunity to be the next Disney -- not replace Disney -- but be the next Disney." (Steve Jobs,1998)
Pixarは次のディズニーになれると思う。ディズニーに取って代わるという意味ではない。次のディズニーだ。
2009-2010年の夏という時事性の切り取り方からして非凡とかそんな言葉じゃ表現しきれない。たとえば新海誠が、画力にモノ言わせようとしすぎ、美しい映像表現やアニメーションの近未来を追究している(それに拘泥するあまり本人の指向しているであろう脱オタクとは反対方向に進んでいる)のに比べて、とにかく20世紀のエンターテイメントの要素、それこそ100年からある映画の歴史からマンガ的な記号表現に至るまで、まるごと消化してそこからさらに二歩前進してみた感じ。映像も、動画技術も、音声、キャスティングに至るまで、パッケージとしてのバランスが絶妙。こと非プロ声優の使い方、というか取り扱い方に関しては史上最高。
普通、富司純子、神木隆之介、谷村美月、仲里依紗、桜庭ななみを一作のアニメにまとめて並べてみようと思わないだろう。

これを作っちゃったら、あともう何やること残ってんの?というくらいの名作だからみんな見るように。

ちなみに僕の知るかぎり桜庭ななみとiPhoneの共演はほぼ同時期に二作目です。

蛇足ですが小惑星探査機あらわしは一度地球周回軌道に戻ってから大気圏に再突入してるのでああいう角度では落ちてきません。以下参考。

|

« 萌え外交。 | Main | 仲。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1585/49100013

Listed below are links to weblogs that reference これは戦だよ。:

« 萌え外交。 | Main | 仲。 »