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Thursday, April 12, 2012

あの飛翔体についてのメモ。

北朝鮮の銀河三号について。

射場・射点設備等を含めてモノ自体は完全にロケットそのもの。日本の歴史に準え(なぞらえ)るとNASDA初の実用液体推進剤ロケットN-Iあたりか。

ただしミサイルはロケットの用途に包含される。周回軌道やその先へ宇宙機を運ぶのがロケット、いっぺん高高度まで上がってく途中で精密誘導して弾頭を目的地に落とすのがミサイル。

また「平和目的」であっても2009年6月の国連安保理決議1874号に明確に違反する。

管制がシンプルなのは、とりあえず衛星は周回軌道に到達しなくても写真が1枚でも送られてくれば外交的にはミッション成功だから。か、飛ばしたら後は知らないか。余談だが、管制エンジニアらしき人が着てる白衣の背中がまっすぐ縫えてないことにちょっと驚く。

日本の旧ISASが2013年度に初号器の打ち上げを予定しているイプシロンロケットもきわめてシンプルな発射管制をめざして開発中。

推進剤は一部で流れているヒドラジンと四酸化二窒素(酸化剤)という情報はおそらく誤り。もともとノドン、テポドンがナチスドイツのV2 -> ソ連のR17(いわゆるスカッドミサイル) -> 世界各地に輸出されたうちエジプト版を購入してリバースエンジニアリング、という流れを踏まえて、かつ燃焼炎の色を見ると炭化水素系(ケロシン)と赤煙硝酸+四酸化二窒素の組み合わせとみるのが妥当。
(※もっとマニアックな言及するとTM-185/AK27という組み合わせだそうです。)

衛星はおそらく本物。以下の民間商用衛星が外観を含めてそっくり。
ただし三軸制御系を含めて完パケで韓国企業から買ってきたものの可能性が高い。

SI is the leading small satellite developer

MSN産経フォト

四角柱の本体の側面のうち3面に実装された太陽電池が打ち上げ後に一平面上に展開する。残りの1面、メディア向けには見せていない面に光学系、つまりカメラ。この組み合わせは降交点通過地点太陽時が正午前後の太陽同期軌道に投入できれば太陽電池を太陽に向けてカメラを地上に向けられるレイアウト。
その軌道を目指すとしたら打ち上げ時刻は午前10時20分ごろのはず。はい、鋭い人は気づいたかもしれませんがH-IIA F20で上げた情報収集衛星レーダ3号機(IGS-7A)と同じような軌道ですね。

実用衛星で1m^3/100kg程度のものは最小クラスだが他にも例はある。

Earth Observation, Telecommunications & Navigation Satellites and Training Products - SSTL

こちらはイギリスのサリー大学から独立した民間商用衛星メーカー。ドイツのRapidEye社へ販売した機体をウクライナのDnepr(ドニエプル)ロケットで上げた映像がコチラ。

参考と謝辞:松浦晋也氏、野尻抱介氏

【特集】一からわかるミサイル防衛

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